波紋第1章 波紋を知る

1−1 波紋の定義

1―1―6 噂の波紋

2006/9/8
by 波仙人

波紋の中で噂は、特に厄介なものでる。本人に知れずに広まっていくてんであろう。 その件についての話がある。どこにでもいる一人のありふれた男がいた。 しかし彼は不思議と異性にもてるタイプであった。 しかしその事を快く思っていない男がいた。その男は坊主頭をしていた。 ここでは、坊主男とすることにする。その坊主男が心を寄せていたある女性がいた。 だがその女性から振られてしまった。しかももてる男と付き合っていた。 だが、坊主男は、その事を認めたくなく、自分の想いと、相手の女性の想いが、同じものと固く信じて疑わなかった。 思い込みの激しい男なのかもしれない。だが女性は、坊主男に振り向くことは、無かった。  それですめば問題にはならなかった。しかし坊主男はけして諦めることは、なかった。 その上人一倍執念深い性格の持ち主でもあったのである。更に卑劣の考えの持ち主であった。 そこで好意よせている女性を振り向かせる為に、でたらめの噂をばらまき始めた。 彼が、7人の人を殺した等、相当ひどい事を言いふらした。 本人が聞けば、その話はすぐに嘘だということは、分かる内容ではあるが、知らない人が聞けば本当にそう思うのに違いないのである。 しかし本当に7人もの人が殺されていた。警察のとこと調べによるともてる男とは、全く無関係であることが分かった。  その事実は持てる男には知らされていなかった。だが、うすうすその話に気が付いたのである。 そこで警察に相談をした。詳しい事実を知り、驚いたのである。そして名誉を傷つけられたことで訴えたのである。 当然の行為といえるだろう。しかし坊主男の執念はすざましいものである。彼女と分かれさせるために、人を雇い殺人を行わせる。考えられない行為であり、非常識といえるだろう。  一人の女性に対しての極端な例であるが、それが波紋になって表れたといえるだろう。 このことで、波紋は必ず良い方向だけではなく、悪い方向にも広がっていくことが分かる。 だが、この坊主男の非常識な考えによるものである。通常ではあるはずもないものである。 人としがらみの中で生きていく以上このような事態も起こることがある。一番注意が必要なるのは人の心かもしれないようである。

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